メッセージ

皆さん、こんにちは。
カマチ陶舗の社長の蒲地です。
いつも当社製品をご愛用いただき、まことにありがとうございます。

当社は明治の初め、初代野田国太郎が有田の泉山で起こした、
小さな、小さな窯に始まります。

昭和28年に会社として設立以来、
「高級日本料理」用の食器を、「オーダーメイド」というスタイルで開発、直販し
「照右エ門」ブランドとして日本全国の高級ホテル、旅館、料亭に展開してまいりました。
和食器業界では歴史と実績のある会社です。

2001年、有田焼業界ではいち早く「フランス料理」「イタリア料理」など
西洋料理向けの食器開発を開始。

現在では多くの方が洋食向けの有田焼を作っていらっしゃいますが、
開発を始めた2001年当時は「伝統に反する」として有田焼業界からの反発もすごく、
その生産すら難しかった苦しい時もありました。
また当時の日本人シェフ達からも「フレンチが有田焼なんて使わない!」など
まったく認められず、窮地に陥った当社は本場フランスを含む「海外」に販路を求めました。

約10年、レストランを1件1件訪問し、そのシェフ用の食器をコツコツと開発していると、
私どもの失敗と挑戦をみかねた多くの皆さまから、シェフへの口添えやご理解、
ご協力をいただきくことができるようになりました。

だんだんと海外のシェフの皆さんから支持をいただきはじめ、
逆輸入の形で日本にも浸透してきました。

ちょうど日本国内でも「ミシュラン」の星を獲得する若手のシェフが注目されはじめた時期で、時代の流れに押されるように、多くの若手日本人シェフからもお声掛けいただき、
食器をオーダーメイドで製作させていただけるようになりました。

多くの皆さまのご協力のおかげで
現在ではミシュランの星を獲得する日本の多くの有名レストランはもちろん、
世界18か国、27都市の高級ホテル、有名レストランからお取引をいただいております。

当社は小さな会社ではありますが、
「世界に通用する、新しい基準の有田焼づくり」という基本姿勢を掲げ
単なる東洋趣味のひとつで終わるのではなく、
世界の高級レストランシーンで注目されるような食器製作に邁進しております。

「伝統を意識したモダン」
「気概と挑戦」という言葉を常に大事に、
「レストランのお役に立てる、料理を美しく見せる道具としての食器の開発」と
「レストランに訪問されるゲストの皆さんの感性に響くような、アートとしての食器の開発」
の両立に真摯に情熱を傾けております。

ぜひとも多くの方にご協力を賜れば大変うれしく思います。
今後の当社の展開にもぜひご期待ください。

ますます多様化し、高感度化する時代にいち早く対応しております
私ども「カマチ陶舗」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

                        有田焼 照右ェ門窯
株式会社カマチ陶舗
代表取締役 蒲地 勝
Masaru Kamachi

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